◆左は、この札所の一般的な宝印。本尊の梵字が記されている。
◆右は、その宝印の場所に押される亀の宝印や鶴の宝印。縁起については別の機会に…。
さて、どの札所で頂けるかは、巡拝時のお楽しみです。
◆鶴や亀の宝印があるというのも奥多摩札所の以外と気がつかない特徴の一つでしょう。 (2011/1/1)
【奥多摩札所の朱印について一口メモ その2】
◆左は、本尊が寺院に安置されている
場合に頂く寺印で、この場合、5番の
西勝院の寺印。
◆すぐ右は、霊山寺の右側に「羽村
小山家」とそえ字が。その右は、寺印
の左下に「写」という文字がある。
また、一番右の永昌院の寺印は、
「志度寺写」とある。
◆このような印は、本尊が在家にあるか昔在家だった
場合で、寺院ではないので、その番号の四国の寺院の
写しという事で「写」が入っている印が用意されたのである。
◆また在家等の朱印は、自分で押す場合も多々あるので、その折に、印を見れば「写」が確認できたり、目詰まりや「写」が欠けた感じのある印もあったりで、この奥多摩札所の特徴の一つとして見る事が出来よう。 (2010/8/13)
【奥多摩札所の朱印について一口メモ その1】
奥多摩新四国88ヶ所:最新版
◆左は、日原燕岩と燕岩洞門で、洞門は2018年10月に開通した。かつて鍾乳洞入口から先が落石のため、通行禁止となっていたが、これで先の籠岩まで行く事が可能となった。そこから先は車止めがあり、森林関係者のみとなっている。石仏は、車止めの岩側の上にある。
◆右は、籠岩の一角に安置されている12番と61番の石仏である。
洞門をぬけて100mほど先の川側に、鍾乳洞見学者用の駐車場があり、その山側にそそり立つのが籠岩で、その奥側の石で組まれた高台に12番と61番の石仏は安置されている。石仏は全体に劣化している。前側の石仏12番の奥には奥多摩12番の標石が立つがその後ろの61番用の標石は見当たらない。
◆朱印は鍾乳洞入口受付で、12番、61番と鍾乳洞内に安置の30番の3つを管理している。
(2018/ 11)
◆左は、3月に所在が確認された35番の石仏と大師堂。何も表示されていなかったが、最近「南無大師遍照金剛」ののぼり旗が奉納された。これで奥多摩35番大師堂巡拝の目印になるであろう。
◆右は、豊岡温故公園内にある、旗が奉納された大師堂全景。昔は木のお堂でもっと北側の丘にあったが、S63年11月、都市区画整理事業のためここに移転し、おしゃれなお堂に安置された。
公園内のさらに高台にあるため、ビル街で人も多いがまず目立たない。話によると、当時と同じ高さにするため、お堂だけ高くしたとも聞いた。管理は近くの田口宅。(2010/10/26)
【35番・大師堂:豊岡温故公園−入間市豊岡】
【50番・宝泉寺−所沢市北岩岡】
◆左は、堂内に安置されトップライトに照らし出されている50番の本尊。
◆右は、昔の本堂がリニューアルされ、新しい奥多摩札所の大師堂となった。 御手洗いも完備。
(2010/7/22)
◆左は、飯能市の名所、岩井堂観音で、その右側にあるのが63番を安置する大師堂。開創当時、石仏は露座だったが昭和36年10月、篤信家によりこの大師堂が寄進された。
◆右は、大師堂に向かう途中の崖に沿った険しい登り道。
県道195号より案内板に従い階段を降り、下に成木川を見ながら今度は左回りに登っていくが、この先さらにせまく足場は悪くなる。
(2010/7/28)
【63番・岩井堂観音−飯能市岩渕】
◆左は、大師堂への登り口。朱印所(小林商店)のそばにある階段の上にある祠の脇を登って行く。ほとんど道なき急斜面を登る難所で、まずは一見して二の足を踏む。
◆右は、難所を登った所にある81番の大師堂。大徳院と言っても別に寺院がある訳ではない。
大徳院とは、開創した武田家の菩提寺である東京・墨田区両国の大徳院が、ここに81番を安置した事に由来する。ちょうど鳩ノ巣トンネルの上に位置する。(2010/7/29更新)
【81番・大徳院-奥多摩町 棚沢】
▲=在家、◇=無住の寺院等で、朱印が一般宅か別の寺院。
◆この札所専用の納経帳で、中は既に本尊と寺院等の名前が印刷されている。あとは朱印を頂くだけなので便利である。住職不在でも家族の方がいれば概ね朱印は頂ける。また、無住、廃寺、在家なども結構あり、自分で押す札所もあるので、出来れば朱肉を持参した方が良い。
また、時代の変遷により、石仏場所、朱印場所が移転したところもあり、納経帳の墨書きと実際が違ってしまった札所もあるが、朱印は今の札所で頂ける。
◆【写真左】 昭和46年に出された納経帳で、多少、開山所に残されているかも知れません(推測)
【写真右】の納経帳は、41番・龍円寺が2009年11月の大師堂落慶に合わせ、檀家から寄進された復刻版である。また「南無大師遍照金剛」ののぼり旗は在庫有り。頒布は寺による。
また自前の納経帳では、寺院ではほぼ墨書きと朱印が頂けるが、在家などの場合、朱印のみとなる。
◆73番の大師堂。所沢市山口の佛蔵院。
真言宗の寺院で狭山33観音2番の札所を兼務する。 2014/7/31
復刻された専用納経帳。
元の本をそのまま写したので、当初からの間違いや、現在と変遷している箇所などは更新されていない。
しかし納経には特に差し支えはないのでありがたい。
厚さ1cm以上ある納経帳。一般的な差し替えとは一線を隔す貴重な資料でもある。