◆秩父地方に点在する 秩父三十四観音霊場と御朱印や御姿などを紹介しています。<p1/5> 札所1番〜7番
<本尊:聖観世音>
【写真上】は秩父1番・四萬部寺と「誦法華経山」の扁額。県道82号の栃谷地区にあり、近隣には温泉・鉱泉などがあり旅の一息もつけよう。納経所には各巡拝用品が揃う。【写真右】は本堂と納経所の間にある施食殿で、経典を収めた八角経蔵があり、しかも施餓鬼会の時僧侶により回されると云う。いわゆる大きなマニ車である。この様な形式は13番の慈眼寺でも見られる。右側は門前に建つ細い格子戸の旅籠で一昔前の風情を今に残す。しかも現在も普通に泊まる事が出来る。














左側は境内の経蔵で、
右は門前に立つ旅籠一番

<本尊:聖観世音>
【写真上】は2番の真福寺と寺名の標札。寺の下にある駐車からくねった石段を上がっていくと本堂前に着く。途中の参道には大銀杏があり初冬にはきれいに紅葉する。また堂内にはおびただしい吊るし飾りが奉納され、皆天井から吊るされている。南側には山号にもなっている大棚山718mがある。本尊は聖観世音。【写真右】は真福寺の納経所である光明寺で、石段上に立つあ・うんの力士像が目に入る。ここから2kmほど東側の山を上がっていくと真福寺下の駐車場に着く。途中の鬱蒼とした木立の中は上って行くに従いヒャッとして涼しい。















真福寺の朱印を管理する光明寺で
左右に金剛力士像が立つ

<本尊:聖観世音>
【写真上】は3番・常泉寺観音堂と「厄除観世音」の扁額。縁起によると、この観音堂はかつて秩父神社内の薬師堂を移築したもので、江戸後期の作で向拝に見られる細かい彫り物が特徴的である。本堂下の参道脇には小池がありカエルが合唱し多くの花も咲く。東側には横瀬川が流れており和銅大橋の所で荒川と合流する。
【写真右】は、常泉寺本堂で左に進むと観音堂があるが、その間には心字池があり時期には白蓮が咲く。また岩壁には沢山の石仏が並んでいる。















常泉寺本堂と
前の左右に金剛力士像が立つ

<本尊:十一面観世音>
【写真上】は4番・金昌寺と「施無畏」の扁額。県道11号からも近い。まずは山門の大ワラジが目に付く。山門を潜り抜け石段を上がると本堂に着く。山門は二階層で上部には西国33の石仏が雛壇のように並ぶ。近くには高篠温泉郷がある。本尊は十一面観世音。
【写真右】は、観音堂の右手に安置されている慈母観音である。左手の下の所には小さなカエルがいる(ミニのカエルでミカエルとも受け取れる…)。一見するとマリア像にも見える。女性巡拝者に人気ありとか。

















本堂の右手に安置されている
観音菩薩の石像

<本尊:准邸観世音>
【写真上】は5番・語歌堂と「語歌寺」の扁額。本尊は六臂(ぴ)の珍しい准胝観世音。聞く所によると札所5番は、最初は語歌寺と称していたが何時頃から語歌堂になったかは不明。お堂の周囲は田んぼが多く見晴らしが良い。
【写真右】は語歌堂から東へ200mほど行った納経所の長興寺。かつて長興寺は根古屋地区の城谷にあったが寛永年間、今の所に移転し語歌堂を合祀しようとしたが、うまくいかず今の距離で管理する事になったと云う。境内は整備され多種な花が植えられている。山門入口にはハツユキカズラが彩りを添える。


















語歌堂の朱印を管理する長興寺と
手前に六地蔵尊が並ぶ

<本尊:聖観世音>
【写真上】は6番・卜雲寺と「圓通殿」の扁額。7番の法長寺前の細い道を案内板に従い500m程進むと、右手に谷川が流れ左手の果樹園棚の横から寺への上り参道がある。秋には写真の石段周りに、ガマズミが赤い実をたわわに付ける。本堂脇では巡拝者にお茶などが振舞われており、ちょっと一休みが出来る。駐車場はあまりない。本尊は聖観世音。
【写真右】は、境内に立つ六地蔵尊で、他にも薬師堂等も建っている。また本堂の左上には各札所に見られる絵巻奉納額が掲げてある。


















【写真上】は境内の六地蔵尊、
正面には武甲山が見える

<本尊:十一面観世音>
【写真上】は7番・法長寺と「青苔山」の扁額。寺は国道299号横瀬橋を曲がるとすぐの高台に建つ。かつて7番は根古谷地区に牛伏堂としてあったが、災害にあったため管理の法長寺に合祀され現在に至る。境内には牛伏堂に因み伏せた牛の石像があったり、きれいな模様が入った仏足石などもお参り出来る。本堂前の石灯籠は増上寺所縁の物、本尊は十一面観世音。
【写真右】は、山門前の広い駐車場から見た武甲山で、高い木や建物が無いので眺望良し。武甲山の手前側には8番の西善寺がある。


















秩父観音札所のあちこちから
武甲山の雄姿が望める