◆秩父地方に点在する 秩父三十四観音霊場と御朱印や御姿などを紹介しています。<p3/5> 札所15番〜21番
<本尊:十一面観世音>
【写真上】は秩父15番・少林寺と「五葉聖臺」の扁額。秩父札所の中で白い本堂は珍しい。近年、山門も新築されている。秩父鉄道の踏切側から来ると路地の正面に見上げるように山門が建つ。納経所は本堂左手となる。本尊は十一面観世音。
【写真右】は、本堂裏手からの参道で。左側の生垣はレンギョウで、4月下旬頃にはこのように葉が黄色い壁のようになり見ごたえ有り。寺の北側には国道299号が東西に走り、国道を渡ると秩父神社がありここも参拝したい。















本堂裏手の駐車場から続く
参道で奉納幡が立ち並ぶ

<本尊:千手観世音>
【写真上】は16番・西光寺と「無量山」の扁額。境内には酒樽を使った茅葺きお堂があり、中に大黒天を安置。山門をくぐった右手には奥に続く長い回廊堂があり、四国88ヶ所の本尊が安置されている。本堂前の枝垂桜はこの地域で一番早く開花するという。本尊は千手観世音。
本堂の向拝天井からは沢山の吊るし飾りが下がる。寺から東に出て県道208号を西に進むと荒川に架かる秩父公園橋に続く。渡ると20番台の札所が多く点在する。


















大黒天を奉るお堂で
酒樽を利用して作られている

<本尊:十一面観世音>
【写真上】は17番・定林寺と「17番のご詠歌」の扁額。境内には十一面観世音の赤い幟幡が立つ。本堂石段前の右側には鐘楼が、左側には地蔵尊・弁財天の堂が建つ。本堂は昭和38頃再建されたという。堂周りの幕には葵の紋が付いている。6月頃には境内の柏葉アジサイが咲く。納経所は本堂左手にある。本尊は十一面観世音。
秩父市内の県道299号沿いに札所17番入口のバス停があり、そこから寺までは細い道が続く。途中小さな石仏や札所方向を記した石碑もあるが低い位置にあるので見過ごしやすい。
















境内の鐘楼堂で、西国・坂東・
秩父の百観音本尊が浮き彫りになっている

<本尊:聖観世音>
【写真上】は18番・神門寺と「18番のご詠歌」の扁額。寺は国道140号、中宮地町の通り沿いある。本堂右手には不動堂、左手には納経所があり各種巡拝用品が揃っている。そばには休憩所もあり、ちょっと一息つけよう。本堂には五三の桐紋が入った白い奉納幕が張られ向拝の彫り物は手が込んでいる。また両側には高張り提灯が立つ。本尊は聖観世音。
【写真右】は、本堂右手に建つ不動堂。また、寺の東側に連なる高台を南に散策すると農園ホテルや秩父13仏の虚空蔵寺へも続く。

















境内に建つ不動堂で、真向いには
仏像9体を安置する蓮華堂がある

<本尊:千手観世音>
【写真上】は19番・龍石寺と「圓通堂」の扁額。ほぼ正方形の寺は大きな一枚岩の上に建つ。本尊は千手観世音で室町時代の作とされる。縁起によると、昔干ばつがあった時、弘法大師が天子の勅命により雨乞いを行なった所、ここの岩が二つに割れ、龍が昇り雲を呼び雨が降り、皆潤い依って豊作になったと云う。近年ご開帳に合わせるように境内が整備されたが、本堂周りのサクラなどの大木は切られて、かなりさっぱりしている。本堂前には、増上寺所縁の石灯籠が立つ。また朱印所が留守の場合は、寺の北東側にある管理寺の宗福寺へ。

















境内に立つ六地蔵尊と
奥に朱印所がある

<本尊:聖観世音>
【写真上】は20番・岩之上堂と「清苔閣」の扁額。本堂や庫裏は大きな木々に覆われて木立の中に建つ風情が良い。本堂内には沢山のつるし飾りが下がる。南側の下にはすぐ荒川が流れ湿った川風が周囲の木立を潤わせている。石段上からは秩父連山が眺望できる。
【写真右】は、本堂や庫裏への階段の途中に群生する千鳥草で、夏の薄紫が涼しさを呼ぶ。ほかサツキや秋海棠、夏に色づくカエデもきれいだ。普通のカエデは晩秋に見頃となる。石段を上り県道72号に出て西に進むと22番の観音寺は近い。















寺の駐車場から見る秩父の山々。
本堂の屋根が見える

<本尊:聖観世音>
【写真上】は21番・観音寺と「矢之堂」の扁額。県道72号沿いに建ち、寺の道向いが駐車場。境内にはアジサイが咲き、本堂左手には新築された納経所がある。また本堂向拝の両側には、開扉と書かれた大きな桶型提灯が下がり、本堂周りには五色幕が張られている。寺は日当たりが良く南側が開けているので川向うの眺望が良い。本尊は聖観世音。寺の前は県道72号が通り、バス停もあり、札所移動も便利である。少し高台にあり、正面には荒川が流れている。















境内の奉納地蔵群
後ろに宝篋印塔が立つ