◆神奈川・東京・埼玉・千葉に点在する関東三十六不動霊場と御朱印や御姿などを紹介しています<p1/6> 札所1番〜6番












 

【写真左上】は関東不動1番・大山寺と寺名の扁額。健脚は別として通常は大山ケーブルカーを利用し、最初の駅が大山寺である。山号は雨降山で「あぶりさん」と称する。ケーブルカーの終点には阿夫利(あぶり)神社があり関東の護りとし鎮座。縁起によると奈良東大寺の別当・良弁僧正の開創と伝わる。本尊の不動明王は鉄造製で「くろがね不動」と呼ばれ国宝である。
【写真上】は、本堂を正面から上る84段の石段で、両側に36童子が奉安されている。石段下の右手からは女坂という緩やかな道がくねり石段上の横に出る。ケーブル下の参道には土産店や旅館が立ち並び、豆富料理、コマなどの土産品も各種揃う。














 

【写真左上】は関東不動2番・最乗寺不動堂と「不動堂」の扁額。山内は仁王門や山門を始め、本堂、書院、開山堂、多宝塔、奥之院など数多くの伽藍が立ち並ぶ。不動堂は本堂奥の多宝塔先の高台に建ち、手前側の滝は洗心の滝と呼ばれ滝の上にお堂を望む景色となる。またこの不動は木曽の御嶽より勧請されたと云う。
【写真上】は境内北側の高台に建つ御真殿で、最乗寺の守護・道了尊を祀り、大小の天狗が脇侍となる。お堂横にはウチワや下駄、大下駄が多数奉納されている。大雄山は特に紅葉時期、多くの参拝者が訪れる。交通は伊豆箱根鉄道大雄山線の終点からバスとなる。そこから関東不動巡りで1,2位を数える歩きとなる。






西






 

【写真左上】は関東不動3番・延命院で、成田山横浜別院となっており別名:野毛山不動尊と呼ばれている。正面石段を下りて路地を進むと国道16号に出て桜木町駅と続く。縁起に寄ると成田山は全国に70ヶ寺もの別院・教会を有し、ここ横浜別院も全国8ヶ所の別院の一つとなる。ほか20番、21番、27番も別院となる。
【写真上】は本堂右手にある参道で、手前に進むと住宅地と横浜市民ギャラリー脇を抜けるが、その時ランドマークタワーが望める。坂を下ると大通り出るが、そこも坂になっており野毛坂と称する。平地は少ない。更に南西側には野毛山動物園がある。


















 

【写真上】は関東不動4番・真福寺と「大聖山」の扁額。御開帳時期は、本堂内陣で参拝と御朱印を頂く。5月中は特に武相不動の参拝者が多く、オレンジの半袈裟をした武相不動参拝のグループが目立っていたが、その後はその袈裟をした参拝者が関東不動のお参りにも見かける。朱印は内陣で頂く。
【写真上】は寺の入口で、相模鉄道の和田駅から八王子街道を渡り、真福寺の案内板のある路地を進むと寺に着く。入口左手は満願地蔵尊で、奉納品の多さからも地域の信仰の篤さが伺える。本堂右手の石段を上がると、道路と向かいに駐車場も完備。その北側には庭球場や弓道場、遊歩道などを備えた常盤公園がある。



















 

【写真上】は関東不動5番・金蔵寺と寺名の扁額。日吉不動尊とも呼ばれている。特に本堂前の灯籠は変わっている。石の台座の上に木造で細かい彫り物や彩色を施しており他ではあまり見ない。境内には奉納旗が立ち並ぶが武相不動の旗である。此処ものぼり幡は関東不動のではなく武相不動である。
【写真上】は入口山門で、山門には白地に宗紋入の幕が張られ、左右標石碑のそばには屋根付きの高張提灯が掲げられている。交通はグリーンラインの日吉本町駅から10分弱である。また港北区は准秩父34観音、稲毛7薬師、都築橘24地蔵、多摩7薬師、武南12薬師など札所がひしめくエリアでもある。


















 

【写真上】は関東不動6番・等覚院と「神木山」の扁額。約3.6mの不動明王は通称・神木不動尊と呼ばれツツジの名所としても有名な天台宗の寺院である。
【写真上】は重厚な山門であ・うんの像を安置。山門を潜り、上の本堂までの両側には満開のツツジが真っ赤に覆われ、本堂前のツツジも色綺麗である(開花時期)。寺は関東91薬師16番や准西国稲毛観音28番(朱印所)でもある。東側には東名高速が走り、その東側には広大な東高根森林公園があり、その南側に稲毛28番の観音堂が建つ。また北側に建つ妙楽寺は6月のアジサイの時期に訪れたい名所である。