◆神奈川・東京・埼玉・千葉に点在する関東三十六不動霊場と御朱印や御姿などを紹介しています<p2/5> 札所7番〜12番
















 

【写真左上】は札所7番・川崎大師不動堂と扁額。お堂前にはびっしりと赤いのぼり幡が立っている…が、皆「武相不動尊札所開帳」と書いてあり関東36不動のではないが気が付く人も少ないようだ。
【写真上】は境内に設置されている日本百観音霊場の本尊レリーフ板で、手で触れながら巡るが、少しづつ音色が異なるのも聞きどころである。左の童子は県により色が違い、緑(神奈川)−発心、黄(東京)−修行、赤(埼玉)−菩提、紫(千葉)−涅槃となっている。関東不動というが神奈川など4県で成り立ち、群馬、栃木、茨城の3県は「北関東36不動」となる。














 

【写真左上】は札所8番・高尾山薬王院と「高尾山」の扁額。ケーブルカーから20分程参道を進む。本堂左側からの道は奥之院不動堂や山頂へと続く。境内は天狗即ち鳶職組合ご神体である天狗やウチワが奉納されている。本堂前石段上にはベンガラ塗りの仁王門が建つが本堂側には天狗を祀る。本堂向かいに朱印所がある。
【写真上】は、山門で門の前後に四天王尊を祀る。また写真左の童子からは、東京の札所となり背景が緑から黄色となる。近年は都心からも近いという事で、海外からの観光客も増え、土休日にはケーブルカーも1〜2時間待ちになる事も。時間によりリフトも動く。











 

【写真左上】は9番・高幡不動金剛寺と「高幡山」の扁額。正面の回向柱には、関東不動と武相不動のご開帳と併記されている。奥に見える五重塔周囲には、大日堂、山内88ヶ所巡り、本堂裏手に建つ丈六不動堂の重文・丈六不動三尊など見所も多い。また四季の花々の咲く時期も良いが、特に紅葉時期の参拝は木々が色鮮やかとなりお勧めである。
【写真上】は金剛寺山門だが、近年化粧直しされ2階周囲には白い奉納提灯が立ち並び、扁額も真新しい。門前には蕎麦、だんご、土産物店が並び、山門からは京王線や多摩都市モノレールの駅にも数分である。



西











 

【写真左上】は10番・総持寺と「田無山」の扁額。本堂左手には、妙見菩薩を祀る妙見堂や近代的な様式の大日堂が建ち、右手は庫裏で各種朱印や護摩祈願受付を行う。縁起に寄ると「田無」の語源は、関ケ原より前の織田信長の尾張統一の頃と云われ、かつて周辺一体は田んぼが無かったからとの説がある。本堂には五色の幕や桔梗紋の幕も張られている。
【写真上】は総持寺山門で、左右前後に広目天を始めとする四天王像が祀られ中央には田無不動尊の大きな提灯が下がる。門前にはシャクナゲやサクラ等もきれいに咲いている。交通は西武新宿線田無駅より北へ6〜7分と近い。
















 

【写真左上】は11番・三宝寺と「密乗三宝」の扁額。かつては地域の修行の寺であった。縁起に寄ると梵鐘はかつて芝増上寺の大鐘を造った際、余った銅で造られたと云う。寺の北側は広い公園になっており、石神井池や三宝寺池といった二つの池もある。三宝寺は御府内88ヶ所16番や豊島88ヶ所16番の札所でもある。
【写真上】は本堂左手奥に建つ根本大塔(右)と、観音堂(左)で如意輪観音を安置し武蔵野観音3番札所だが、2017年6月に火災で観音堂は焼失し本尊は本堂に移管。また、右隣りの曹洞宗・道場寺も武蔵野33観音で第2番となる。













 

【写真左上】は12番・南蔵院不動堂と扁額。入口正面奥に本堂があり、本尊・十一面観音を安置する。縁起に寄ると開創は江戸時代に志村坂下に建っていたが、荒川の氾濫によりここの高い土地に移ったとか。また8代将軍・吉宗公の鷹狩り時のご膳所であったと云う。
【写真上】は南蔵院本堂で境内より18段ほど高い。境内や入口には八重の紅枝垂れ桜が植えられ、3〜4月の開花時期は大勢の参拝者や観光客が訪れる。表通りは国道17号 中山道で、その地下には都営地下鉄三田線が走り、本蓮沼駅からも近い。