◆関東地方に点在する坂東三十三観音霊場と御朱印を紹介しています。<p3/5> 札所15番〜21番
【写真上】は坂東15番・長谷寺と「白岩山」の扁額。寺は金峰山修験本宗の寺院で役ノ行者が開祖となる。堂内には彩色された行者像が安置されている。本尊は十一面観世音で白岩観音と呼ばれ平安中期の作とされ、県内最古の仏像として県の重文にも指定されている。
【写真右】は山門で、左右に朱塗りの仁王像が安置されている。この仁王門は高崎市の重文に指定。また寺の東側には鳴沢湖という農業用水としての人造湖があり、ワカサギ釣りが楽しめる。長谷寺は、16番の水澤寺と共に新上州33観音の別格霊場を兼務する。
















【写真上】は16番の水澤寺と「五徳山」の扁額。水の五つの徳があるという縁から五徳山と称する。本尊は千手観世音で水沢観音と呼ばれている。本堂前は奉納される線香でいつも霞んでいるようだ。境内の釈迦堂には円空仏が安置されている。また、周辺の水沢うどんも賞味したい。
【写真右】は水澤寺の山門で、黒と朱塗りが重厚さを増している。周囲はゴルフ場に囲まれている。寺は県道15号沿いにあり北に進めば伊香保温泉街に通じている。また、関東108地蔵の33番や新上州33観音の別格霊場も兼務している。



















【写真上】は17番・出流山 千手院 満願寺と「出流山」の扁額。縁起によると寺は756年、輪王寺の勝道上人の開山と言われ、日光の修験者たちもこの地で修行するという。永野川の支流である出流川沿いにさかのぼっていくと満願寺へたどり着く。本尊は千手観世音で出流観音と呼ばれている。
【写真右】は、満願寺山門で両側に朱塗りの「あうん像」を安置する。寺は関東88ヶ所の特別霊場や下野33観音29番の札所も兼務する。寺域は山に囲まれた静寂な地域に建つ。
















【写真上】は18番・中禅寺と「立木大悲閣」の扁額。中禅寺は、日光山輪王寺の別院となる。本堂前には中禅寺湖が広がり、右手には男体山が迫りくる絶景ポイントになっている。本堂を含め殆どの建物が朱塗りとなっている。また本堂裏手には五大堂があり、不動明王を中心として東西南北を守護する各明王が安置されている。本尊は木像の十一面千手観世音菩薩で通称:立木観音と呼ばれ、国の重文である。
【写真右】は、本堂を囲む朱塗りの塀と山門で、表側左右には、あ・うんの仁王像が、内側には風神雷神像が安置されている。8月には船禅頂法要と云って、中禅寺湖畔の霊場を船で巡拝する儀式も行われる。



















【写真上】は19番・大谷寺と「大悲閣」の扁額。本堂には大谷石に刻まれた千手観音を祀る。当初は金色に彩色されていたが、長年の劣化で今は僅かに金が残るのみ。本尊は千手観世音で大谷観音と呼ばれている。縁起によると、この地帯は火山灰の堆積岩が多く、岩はそそり立っており、その中は平らに広がっている事から大谷と呼ばれるようになった由。
【写真右】は大谷石から削り出された平和観音像で約80 mほどの高さである。完成は昭和31年で日光輪王寺僧正により開眼されたという。当寺は下野33観音32番の札所を兼務し、ご朱印も頂ける。


















【写真上】は20番・西明寺と寺名の扁額。西明寺は益子町の南東側、高舘山の中腹に位置し、県の自然公園や西側には益子焼温泉もある。本堂には青色の仏旗が張られ豊山の紋が見られる。仏旗の青色は大圓鏡智を表すとされる。また境内には普門院診療所もあり医療にも携わっている。本尊は十一面観世音菩薩。
【写真右】は、茅葺きで重厚な鐘楼門と右に三重塔が建つ。また境内には閻魔堂もあり、中の閻魔さまは愛嬌のあるお顔で「笑い閻魔」と呼ばれている。他にも木彫の六観音なども伝わる。寺は下野33観音13番の札所を兼務する。




















【写真上】は21番・日輪寺と「八溝山」の扁額。度重なる火災により現在の本堂はコンクリート造りとなり、堂内はロウソクを始めとして火気厳禁である。寺は坂東札所の中で最も北に位置し、八溝山の向こうは福島県となる。大子町からは寺まで狭い道路が続く。本尊は十一面観世音菩薩。
【写真右】は境内に建つ聖観音だが後ろ向きに建っている。かつてはこちら側を向いていたが、東日本大震災の時の揺れで倒れずに半周したと云う。また、寺は仙道33観音24番の札所を兼務しそのご朱印も頂ける。仙道観音霊場は、ほとんどが福島県内にあり日輪寺のみ茨城県となっている。