◆関東地方に点在する ぼけ封じ関東三十三観音霊場と御朱印を紹介しています。<p2/5> 札所8番〜14番
【写真上】は8番・福性寺と「薬法山」の扁額。本堂手前には流山市指定樹木の大銀杏があり、そばには多くの牡丹も植えられ4〜5月に見頃となる。参道脇には六地蔵尊が立つ。
【写真右】は、境内に建つ不動堂や宝篋印塔、大師修行象も立ち、入口近くには鐘楼堂や地蔵尊が並ぶ。写真左はボケ封じ観音で金色で本堂脇に安置されている。寺は流山ICから北へ3kmほどの所にある。また西側には江戸川が南北に流れている。











【写真上】は9番・宝蔵寺と「宝蔵禅寺」の扁額。あきる野市菅生地区にあり西側には圏央道が走る。南側には都道184線が走りその奥側には沿うように平井川が流れる。寺は関東91薬師7番の札所を兼務する。写真右は、境内駐車場から見るイチョウの大木と観音堂で通称:尾崎観音と呼ばれ地域に親しまれており、お堂には多くの奉納額が掲げられている。写真左はその観音堂で如意輪観世音を安置する。













【写真上】は10番・玉眞院と「光明遍照殿」の扁額。寺は玉川大師としても有名で、本堂下は地下霊場があり約300体の佛さまが鎮座。特に自分の年と同じ番号の佛さまを参拝するとご縁良しと云う。因みに、地下霊場は各地にもあるが善光寺のも有名である。東側の高台には国道246号が走り、少し南下すれば、通称:二子玉こと二子玉川地域スポットがある。また寺は玉川88ヶ所5番の札所を兼ね、同じ88ヶ所の札所も近隣に点在する。【写真右】は、本堂石段右手に安置されているぼけ封じ観音で、周囲には不動明王、愛染明王など多種の仏さまも安置されている。左は三彩鎮墓獣の木像。















【写真上】は11番・静簡院と「選佛場」の扁額。本堂前には回向柱が立つ。縁起によると、寺はかつての深谷城主・上杉憲盛の創建で古くは天台宗の寺院であったとある。
【写真右】は、本堂右手の庫裏の前側にある庭で、木々や芝生などきれいに手入れされている。寺は県道11号の成沢地区から真っ直ぐ北に入ったところに建つ。北側には荒川が流れ、熊谷大橋や荒川大橋を渡ると市内に入る。写真左は整備された入口参道。












【写真上】は12番・長善寺と寺名の扁額。境内には、あ・うんの石像が立ち、参道入口脇には高い真言塔が立つ。縁起によると1600年頃に寄居町の鉢形城主・北条氏邦の三男、光福丸の菩提寺として創建され、参道右手に光福丸菩提所の石碑が立っている。寺は関東88ヶ所85番を兼務する。
【写真右】は、境内に安置されている十三佛の石像。寺前には国道140号・秩父往還が走り、関越道の花園ICからもほど近い。また140号を東に進むと13番宝積寺や29番龍泉寺も近い。













【写真上】は13番・宝積寺と「五智光明殿」の扁額。境内には奉納された各種観音様が大小十数体以上ある。一番大きな観音は通称:宝積寺観音(写真右)と呼ばれている。周辺は広大な田んぼがあり眺望が良い。東側には用水路があり、荒川に注ぐ。また聞く所によるとこの札所は仏具業者の発願と云われ、始めに大きな寺院が希望の札番を受けたので、巡拝順にバラツキが出たとも云う。また神奈川県には札所は無く東京も2ヶ寺となっている。











【写真上】は札所14番・文殊寺と「大智山」の扁額。本堂は2階部分と高くなっており、文殊菩薩を安置する。ぼけ封じ観音は階段下の左手に奉安されており、金色の宝冠が特徴である。縁起によると、かつて広大な氷川女体神社の境内にあり別当職であったが、明治期の神仏分離令で今に至ると云う。
【写真右】は、文殊寺山門で北東側には小学校がある。南側には国道463号が東西に走り東北道浦和ICにつながり、川口南ICから17番の東福寺へのアクセスも良い。