◆関東地方に点在する ぼけ封じ関東三十三観音霊場と御朱印を紹介しています。<p1/5> 札所15番〜21番
【写真上】は15番・龍泉寺と「龍泉禅寺」の扁額。この札所には龍泉寺という寺が、足利、熊谷と3ヶ寺あるが宗派は皆違い15番は曹洞宗の寺院である。ここは秩父34観音札所の北側に位置し、周辺の大自然の中には温泉や鉱泉、キャンプ場、日帰り温泉施設なども数多くあり、巡拝時の一休みにも適している。また下を流れる吉田川は上流に西秩父桃湖と合角ダムなどの見所を控え下流は荒川に注ぐ。
【写真右】は、前の県道71号から脇道を上って来た駐車場から更に徒歩で上る参道で、野鳥の声が多く聞こえる。













【写真上】は16番・歓喜院聖天堂と「聖天山」の扁額。通称:妻沼の聖天さんとして知られる。本堂裏手には奥殿があり、壁面には日光東照宮のような華麗な彫刻があり目を引く(拝観有料)。聖天堂は、国宝に指定。本堂前の石舞台は各種奉納の際に使われる。寺は熊谷市北部の国道407号登戸から近く北側には利根川が流れている。
【写真右】は参道正面に立つ貴惣門で国の重文指定。高さ約18mもあり、二層の屋根で下側は前後にも屋根がある。横から見ると三つの破風が珍しい。また門前の聖天寿司という細長い稲荷寿司が有名でいつも賑わう。












【写真上】は17番・東福寺と「蓮王山」の扁額。境内には正面の慈母観音を始め、いろいろな観音像や、四天王像、大日如来像が露座で奉安されている。他に閻魔堂も建つ。寺は武蔵国88ヶ所52番の札所を兼務。
【写真右】は、東福寺山門で門前に金剛力士像や六地蔵尊が立つ。写真左はぼけ封じ観音で、大日如来像のそばに立ち金色に塗られている。寺の東側を通る県道381号と近くには日暮里舎人ライナーが通っており、戸塚安行駅から北へ800m余りの所にある。












【写真上】は18番・蓮花院と寺名の扁額。寺は前橋厄除大師として知られている。本堂前にあ・うんの金剛力士像が立ちその手前には鐘楼堂が二つある。境内右手に目を移せば、魔除けの大天狗、地蔵、水子堂、不動、十二支尊像、烏枢沙摩明王像、ぼけ封じ観音等が所狭しと奉安されている。
【写真右】は、寺の北側にある駐車場に立つ高さ3mほどの七福神が並ぶ。寺の北側に北関東自動車道が通り、駒形ICから2km程と近い。また "開運戦隊ゴシュインジャー"という朱印巡りもある。














【写真上】は19番・全性寺と寺名の扁額。前庭にマニ車や十三塔、弘法大師像が並び立つ。
【写真右】は 境内駐車場前に立つ新旧の地蔵尊で、手前側の古い方は七体の延命地蔵大菩薩で天明や明和年間の銘も読める。写真左は、本堂右手に立つボケ封じ観音と水子地蔵尊である。他に心経の彫られた輪を回す転経器(マニ車)も二箇所立つ。因みにマニとは如意宝珠を指す。寺は太田藪塚ICから1kmほどである。











【写真上】は20番・高平寺と「高岡山」の扁額。山号はかつては高岡山だったが現在は背面の三毳山から、みかも山と称す。周りは田畑が多く開放感を受ける。
【写真右】は朱塗りの山門で、白壁が寺の周りを囲んでいる。周辺には栃木花センターや下津原文化伝承館、フルーツパークなどもあり観光にも良い。交通は東北道佐野藤岡ICが便利で途中に道の駅もある。写真左はぼけ封じ観音で、本堂左手ずっと奥の高台に立ち、前まで車で行ける。観音足元の老父母が直接蓮花を持つのが特徴である。
















【写真上】は21番・光照寺と寺名の扁額。本尊は阿弥陀如来。寺は県道52号沿いに建ち南側には権津川が流れる。周辺には駒形大塚古墳や那須八幡古墳、東側には那珂川が流れ、それを渡ると道の駅馬頭がある。寺は関東88ヶ所26番や那須33観音33番の結願寺である。
【写真右】は、境内のボケ封じ観音堂で、寄り添う老父母が蓮花の茎を持つ一般的なタイプとなっている。写真左は、弁天堂で八溝七福神の弁財天を奉安する。