◆新潟県に点在する越後弘法大師21ヶ所霊場とご朱印を紹介しています。<p2>











【写真上】は8番・乙宝寺本堂と「如意山」の扁額。広い本堂内には各種授与品、納経所がある。夏でも堂内は涼しい。
【写真左】は、境内の三重塔で重要文化財である。2020年には開創400年になるという。本堂内には塔の模型が展示されており見応えあり。
 寺前の県道3号を車で10分ほど南下すると9番の惣持寺に着く。近年、日本海東北道が村上市まで延長されICも近く、車でのアクセスも良い。寺は越後33観音26番、越後88ヶ所38番、蒲原観音番外の札所を兼務する。また2km程西に進むと日本海が広がっており沈む夕陽が美しい。












【写真上】は9番・惣持寺と「方丈」の扁額。本尊は大日如来。地名が築地とあるが「ついじ」と読む。寺は県道3号と54号の交差点近くにある。西に2kmほど進めば日本海が見え、村松浜、中村浜等の海水浴場が連なる。その海岸近くには高さ40mもの親鸞聖人立像が立つ越後の里や温泉センターもあり、海を眺めながらの温泉に浸れる。
【写真左】は、本堂裏手に続く客殿入口とその左手に庫裏が続く。客殿入口の正面に山門や鐘楼堂も建つ。ここから日本海東北自動車道の中条ICも近い。












【写真上】は10番・菅谷寺と「諸法山」の扁額で鎌倉時代の創建という。本尊は不動明王で、通称:菅谷不動尊としても有名で、また眼病にも霊験ありとかで近県からの参拝者も多い。東側には遠く飯豊連峰が横たわり、裾野にはスキー場もある。また、境内の「みたらしの滝」のそばに立つ不動に、手水舎からみんな水をかけるが、やや遠い事もあり中々水が届かず、大人がムキになってかける姿が微笑ましい。
【写真左】は、門前の町並みで昔からの旅館や土産店が並び、冬季には温かい蒸気パンも懐かしい。そばに国道290号が南北に通っており、北に向かうと胎内の温泉・スキー場・フラワーパークなどレジャー施設も満載。南に向かうと放牧場、新発田市内には広い五十公野公園がある。














【写真上】は西向きに建つ11番・福隆寺観音堂と「大悲閣」の扁額で、本尊・千手観世音を安置する。周囲は田んぼに囲まれ見晴らしが良い。近くの国道49号を南に進むと阿賀野川が横たわる。東側には五頭連峰と五頭温泉郷がある。また周囲には蒲原観音の札所も多数点在する。
【写真左】は、境内の蔵でなまこ壁が目を引く。この蔵のそばに福隆寺本堂があり大日如来を安置する。
寺は、越後88ヶ所40番と蒲原33観音1番を兼務する。寺の東側には国道49号・若松街道が通っており、北に進むと白鳥の飛来地である瓢湖へと続く。



















【写真上】は12番・福王寺。JR新津駅西口からほど近い山谷町に建つ。境内の赤樫の木は県の天然記念物だという。寺は山谷町の細い路地に囲まれた所で、通る車も少なくのんびりと周囲散策も楽しめる。そばの新津駅は信越線と磐越西線の合流駅でもある。また東側には新津川、能代川、阿賀野川が流れ、西側には田んぼとともに信濃川が横たわる。
【写真左】は、福王寺山門で二階が鐘楼堂になっている。周辺には蒲原観音や越後観音の札所も点在する。また南東側には広大な秋葉公園があり、中の日本庭園やボタン園も見所となっている。



西














【写真上】は13番・法光院本堂と寺名の扁額。県道2号の岩室口から細道に入ると競輪場正門が見え、そのすぐ右手に寺の参道がある。南側には弥彦ロープウェイ乗り場があり、標高差1000mを5分で上がると越後平野が一望できる。
【写真左】は弥彦競輪場右手参道の奥に建つ阿弥陀堂で、その右手の廊下を通して本堂、庫裏へとつながっている。鬱蒼としてほど良い湿気に包まれ、大きな木々や苔むした境内が寺の風情を盛り上げている。また県道の向かい側には城山森林公園が広がっている。県道2号沿いには酒蔵や温泉郷も点在する。
















【写真上】は14番・圓福院と寺名の扁額。田上町の湯田上温泉郷の中にあるが、2015年に住職が他界され無住。朱印は三条市井栗の来迎寺で管理。周囲は静かな雰囲気と温泉旅館があり近くには温泉センターもある。近年温泉街の道路・県道55号が拡張され、そのまま山を越え五泉市村松地区に進むと、蒲原観音や越後薬師の札所も点在する。寺から県道55号を西に進み信濃川沿いに出ると川の両岸には広大な田んぼが広がる。朱印所の来迎寺は大通りの国道403号を20分程南下し布施谷川沿いを北に進む。
【写真左】の右側は、本堂への石段でかなり擦り減って時代を感じさせる。左側のサクラは来迎寺そばの布施谷川沿いに植えられた桜並木で休憩所も完備されている。