◆新潟県に点在する越後弘法大師二十一ヶ所霊場とご朱印を紹介しています。<p3>
【写真上】は15番・青龍寺と「多寳山」の扁額。県道2号線の石瀬交差点を西に進むと住宅地の奥にある。境内は苔むしており風情を感じる。裏山には弥彦スカイラインが通っており、その向こうには日本海が広がる。近くには越後の酒蔵もあり左党には必見か。また北側に進むと岩室温泉街も近い。県道を南に進むと13番の宝光院や弥彦神社へと続く。寺は越後88ヶ所32番を兼務する。
【写真右】は参道にある杉並木で、下枝は間伐され手入れが良くされている。寺は山に囲まれ、奥には山号にもなっている多宝山 633mがそびえる。





西











【写真上】は16番の金仙寺と「菖蒲山」の扁額。茶塗りの本堂と白壁が印象的。寺の周囲は森に囲まれており、境内はこんもりとしており夏は涼しい。朱印は事前予約で。
【写真右】の左側は、金仙寺裏山にある菖蒲塚(あやめづか)古墳への入口で、県の文化財に指定されている。前方後円墳で江戸時代には鏡が出土したという。右側は境内の地蔵菩薩の石仏でかなり時代を経ている。寺は県道2号の竹野町の山合い建つ。奥には角田山481mがそびえ、その向こうは日本海で角田浜などの海水浴場もある。





西











【写真上】は17番・遍照寺と「光明山」の扁額。寺は国道116号から越後線の巻駅方向に曲り、駅南側の赤鏥(あかさび)地区の一角にある。周囲は細い路地が入り組んでおり、人も少ない。境内には大きな銀杏の木があり、初冬には黄色くきれいに色づくという。
【写真右】は、細い路地の奥に建つ山門と、右側には木造二階建ての民家が立ち並び、どこか懐かしい落ち着いた雰囲気が漂う。





西











【写真上】は18番・照明寺本堂と寺の標札。寺は県道402号の寺泊港フェリーターミナルから山側に上ると見える。また旧道からだと山門前を通る。境内へはその旧道から40数段の石段を上がる。右手に庫裏がある。寺は越後88ヶ所28番と越後観音20番の札所を兼務する。
【写真右】は、本堂の真向かいにある地蔵堂と本堂前に咲く真っ赤なアメリカフヨウ。この地蔵堂の前に立ち、下り参道を見渡すと、正面に日本海と寺泊港が望める。















本堂内右手の慈母観音

【写真上】は19番・金剛寺と「不老山」の扁額。寺は越後線の曽根駅から北東に歩いて5,6分の所にあり、境内右手に保育園を有する。その園庭は、8月の祭礼の際にお囃子連の一時休憩所となる。近くには酒蔵もある。西側には西川が流れている。周辺は米所で広大な田んぼがある。東側には国道116号が南北に走り、次の札所へのアクセスも良い。
【写真右】は本堂右手に奉安されている「ふるさと観音」像で、かつてこの西蒲原郡に疎開していたご縁のある作曲家・遠藤実氏の寄贈によるもの。





西











【写真上】は20番・国上寺と「無量寿」の扁額。寺は燕市の北端の国上山(313m)に位置し、縁起によると709年頃に建立された古刹であり、源義経、弁慶、親鸞上人、慈覚大師などが来山しているという。境内は本堂、講堂、経蔵、鐘楼堂、大師堂、庫裏などの伽藍がある。また境内から5分程の所には、五合庵という良寛が10年以上過ごした草庵も再建されている。寺の南側の麓には、信濃川から分岐した大河津分水路が流れ日本海に注いでいる。
【写真右】は、納経所前で法螺貝の練習をする寺の関係者で、その音は染み入るように山々に木霊する。寺は越後88ヶ所30番を兼務する。














【写真上】は21番・西生寺と「海雲山」の書扁額。寺は越後即身仏(弘智大師)の寺としても有名で、弥彦山634mの西側の山麓に位置し静かな森に囲まれている。本堂右には、愛染明王縁結びの絵馬が何百枚も奉納されている。西側に下ると日本海と海水浴場もあり、海沿いを走る国道402号のシーサイドラインが通って、南下すれば20番・国上寺も近い。寺は越後88ヶ所29番を兼務する。
【写真右】は、本堂裏手の広い駐車場の一角に建つ即身仏堂で、弘智法印の即身仏を祀り、拝観も出来る。堂入口の左手は納経所で、お守り・お札なども授与できる。
















最後までご覧頂きありがとうございます