◆山形最上地方に点在する 最上三十三観音霊場と御朱印や御姿などを紹介しています。<p2/7> 札所6番〜10番
【写真上】は最上6番・平清水観音堂と札番の標札。耕龍寺の右手から墓地の横を200mほど上って行くと観音堂にたどり着く。お堂には他でも見られるように壁面に何重にも納札が張られ数多くの巡拝者が来た事を物語る。お参りは各自で開扉し中で読経するが、大体が5〜6個の木魚が常備されており使うも良し。帰りは必ず閉扉すべしとある。みな小動物侵入を防ぐ為である。
【写真右】は観音堂からの眺めで上に進むと千歳山公園に続く。寺は、山に囲まれくねった耕地が龍のようだという事から名が付いた由。














山に囲まれた高台の観音堂から眼下を望む



【写真上】は最上7番・石行寺観音堂と扁額。お堂は昭和後期に解体復元されているが、創建は708年という。ここも墓地隣りの参道入口に鳥居が立つ。壁面に納札が無く小奇麗に見えるが、堂内にびっしりと貼られている。当然お参りの後は各自で閉扉すべしとなる。
【写真右】は、石行寺境内の庭園で、近くの川から清流を引き入れ流れを作り新緑や紅葉時は巡拝時の一服と成している。またご朱印の須常念とは「すべからく常に念ずべし」と観音経にある"是故須常念"からきている。墨書きは時に変わる。














石行寺の庭園も見所の一つで
紅葉時期は絶景なり


【写真上】は最上8番・宗福院観音堂と「施無畏」の扁額。お堂前の左手に納札板が立ち、納札がまとめられている。享保年間、徳川吉宗の時代の再建というが、創建は708年迄さかのぼる。また六道の苦しみを救うため、椹(さわら)の木を焚いて祈願した故、六椹と称するがクヌギの名の由来は?である。寺は山形十三佛1番・不動明王も安置する。
【写真右】は最上の観音堂の左手に建つ観音堂で抜苦殿と称する。駐車場脇には周辺の札所案内図があり便利である。寺は山形駅から1,5kmほど南の寺町の一角にある。


















新しい本堂では千手観音を安置する



【写真上】は最上9番・松尾院観音堂と「松尾山」の扁額。お堂手前の右手に蝋燭立て場と納札板がある。ここも自分で開扉し読経後は閉扉する。畳敷で木魚も数個有り。蔵王ラインの半郷地区に札所の案内板があり、左手の細い道に進むが、道はかなり狭くなり上るほど狭くなるが、お堂近くまで車で行ける。
【写真右】は参道途中の石段と両側には札所標石碑、直ぐ下は清水が流れ清涼感が漂う。朱印所は蔵王ラインに出た向かいの家で案内板もある。蔵王ラインを上に行くと蔵王温泉で下ると上ノ山温泉がある。














参道にある石段と改修記念碑(左)



【写真上】は最上10番・観音寺と大悲閣の扁額。石段の上ると本堂と右手に庫裏が建つ。境内には大日堂もあり、脇侍として不動明王と文殊菩薩を安置する。寺は最上48地蔵尊14番も兼務する。縁起によると、かつて観音堂周辺は湖沼が多かった故に水岸山の山号としたとある。
【写真右】は温泉街より高台にある観音寺への石段とその途中には手水場がある。石段のすぐ右隣りは下大湯公衆浴場で大人50円とお手軽。また市内に7ヶ所の共同湯が点在する。向かい側は上山城で、その一角が月岡公園となっている。
















寺の石垣もすすけて時を経ている