桜咲く総持寺の中門
◆品川区から大田区、川崎市や横浜市に点在する東海観音札所を紹介しています。
 
龍泉寺と「生麦山」の扁額
◆龍泉寺は、高野山真言宗の寺院で、京急本線-生麦駅北口から近い。通りからは20数段の石段を登った上に山門がありその奥に本堂が建ち、その左手に庫裏がある。本堂の右手には浄水堂というお堂が建ち、その屋根下には手漕ぎの井戸があり、今も普通に使われている。寺は、玉川88ヶ所9番や東国88ヶ所15番の札所を兼務する。【写真右】は境内にひっそりと色づく南天。

札所8番
8番・本尊 十一面観世音


横浜市鶴見区岸谷4-3-2

境内には赤く色づく南天がある。

 


横浜市鶴見区市場下町6-33


札所9番
9番・本尊 千手観世音
金剛寺と「光明山」の扁額
◆この札所は、真言宗智山派の寺院で、玉川88ヶ所11番や東国88ヶ所10番の札所をしている。寺の南側には鶴見川が流れており、そばの鶴見川橋を渡り、1km程進むとJR鶴見駅で、駅の反対側には1番の総持寺がある。また、通りを600mほど北に歩き、鶴見市場駅に着くと前が13番の専念寺である。【写真左】は境内に咲くシャクナゲ。また、ツツジも咲く。
境内に咲くシャクナゲの群生


 
◆蓮花寺は、東急池上線-蓮沼駅東口から北に160m程歩いた所にある。本堂前の左手に庫裏がある。其の前には木の椅子が置かれ、そばの鉢植えの花々にも心が和み、ご朱印を頂く間の休憩が出来る。寺は、玉川88ヶ所62番の札所を兼ねる。【写真右】は境内左側にあるコブシで大きな白い花が見事である。春にはサクラが見頃となる。

札所10番
10番・本尊 十一面観世音菩薩


大田区西蒲田6-13-14

境内に咲くコブシの花


 


大田区新蒲田2-3-6



札所11番
11番・準胝観世音
金剛院と「圓日山」の扁額
◆金剛院は真言宗智山派の寺院で、本尊は珍しい准胝観音を安置する。境内には、ツバキやサツキ、ボタン、秋には紅葉なども見られる。寺は環状8号新蒲田1の南側に位置し、そのまま南に向かうと12番の大楽寺が近い。この南北の通り沿いには、12番のほか17番、19番、22番などの札所も点在するので、巡拝の足も進む。また環状8号を西に700m程進むと20番の遍照院へ行く。金剛院は玉川88ヶ所65番の札所でもある。
金剛院境内に咲くボタン


 
大楽寺と「金剛法山」の扁額
◆大楽寺は、真言宗智山派の寺院で、玉川88ヶ所67番の札所もしている。門前には道原小学校があり元気な子供たちの声が聞こえる。松や桜を配した華麗な山門を潜ると本堂右側は杉の生垣が壁のごとくそそり立つ。本堂左手には庫裏や不動堂が建つ。お堂は蒲田不動尊といい、東京・日野市の高幡不動より勧請されたという。【写真右】は赤く色づく境内の南天。

札所12番
12番・千手観世音


大田区新蒲田3-4-12

境内に実る南天


 

一心山 専念寺
横浜市鶴見区市場東中町3-18


札所13番
13番・十一面千手観世音菩薩
専念寺と東海札所の標札
◆専念寺は浄土宗の寺院で、京浜急行-鶴見市場駅西口を出ると目の前にある。こじんまりした境内には、約740年位前に建立したという延命地蔵尊があり、取り分け皮膚病一切に効くのでイボ地蔵とも言われている。また、天正年間に起きた富士山噴火で飛来した石が夜光る事から、仙元宮として祀られている由。ここから南西に600mほど進むと9番・金剛寺へと続く。【写真左】は本堂後ろの庫裏にある飾り窓。
庫裏のおしゃれな飾り窓


 
東福寺と「子生山」の扁額
◆東福寺は、1番の総持寺の南側にあり、600m程歩いた所にある。山門からはゆるい石段があり、上がると本堂前に出る。また、表通りに出て鉄道の連絡橋を渡ると花月園前駅が近い。玉川88ヶ所10番、武相28不動20番、東国88ヶ所14番、旧小机領33観音10番の札所を兼務する。【写真右】は境内に咲くアセビの花。他にもツワブキやイソギクなども咲いており、気さくな住職(安寿さん)のお話しも聞ける。

札所14番
14番・如意輪観音


横浜市鶴見区鶴見1-3-5

境内に咲くアセビの花



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