札所22番〜28番 東海三十三観音霊場巡り
桜咲く総持寺の中門
◆品川区から大田区、川崎市や横浜市に点在する東海観音札所を紹介しています。
 
薬王寺と東輝山の扁額
◆薬王寺は真言宗智山派の寺院で、本尊は札所には少ない馬頭観音を安置する。民家の間に細い参道があり、その両側の生垣を見ながら進むと、五三の桐の家紋が入った重厚な山門がある。広い境内はよく手入れがされている。寺は、玉川88ヶ所68番の札所を兼ねる。【写真右】は境内に咲くツバキの群生。時期にはボタンもきれいに咲く。また、表通りを西に進むと19番の安養寺や17番の法幢院がある。

札所22番
22番・馬頭観音


大田区西六郷2-23-5

境内に咲くツバキの群生

 


大田区南六郷2-23-5


札所23番
23番・聖観世音菩薩
寳泉寺と「自性山」の扁額
◆この札所は、京急線-雑色駅を出て通りの国道15号を渡り、養護学校や中学校の東側にある。周囲は民家に囲まれている。本堂前には蓮の大きな鉢があったり、梅、サザンカ、フジなどもある。寺は、玉川88ヶ所84番の札所でもある。【写真左】は山門を入った近くにあるミカンの木で、ちょうどたわわに実って良い匂いがする。
来福寺境内に咲くボケの花


 
明長寺と寺の銘板
◆明長寺は、川崎大師の北側の門前町の通りにあり天台宗の寺院である。通りは名物や土産を売る店が転々と並び、大師参詣者が大勢歩いている。しかしサクラと山門に立ち止まる参詣者は多いが、山門をくぐる人はほとんどいない。境内はぐっと静かになる。【写真右】は朱塗りの山門とそばにあるサクラがちょうど満開になっている。

札所24番
24番・十一面観世音菩薩

恵日山 明長寺
川崎市川崎区大師本町10-22

朱塗りの山門と満開の桜


 

常栄山 自性院
大田区本羽田3-9-10



札所25番
25番・聖観音菩薩
自性院と寺名の標石
◆自性院は真言宗智山派の寺院で、玉川88ヶ所78番の札所を兼務する。入口に建つ山門は、屋根を支える「斗きょう」や「かえる又」など肘木のデザインが目を引く。また本堂は白壁と朱塗りの支柱が特徴である。境内は松が多いがサクラや梅なども見られる。【写真左】は本堂左手に建つ牛頭天王堂で、江戸時代末期の建築とされる。
【写真左】は本堂左手に建つ牛頭天王堂で、江戸末期の建築として価値が高いという。26番の正蔵院はすぐ近い


 
正蔵院と寺名の標石
◆正蔵院は真言宗智山派の寺院で、十一面千手観音を安置する。境内には手入れされた松ノ木が多くある。すぐ前には産業道路が走り多くの車が行き交う、右方面には多摩川にかかる大師橋がある。橋を渡って西方に行けば33番の川崎大師-平間寺である。寺は、玉川88ヶ所79番の札所でもある。正蔵院の南側には羽田神社があり、その隣りに25番の自性院がある。【写真右】は正蔵院の山門。

札所26番
26番・十一面千手観音


大田区本羽田3-10-8

正蔵院の山門


 

御幡山 宝珠院
大田区仲六郷4-34-8


札所27番
27番・聖観世音菩薩
宝珠院と「御幡山」の扁額
◆宝珠院は、玉川88ヶ所85番の札所にもなっている。国道15号沿いにありその山門前の歩道橋が目印にもなっている。寺の西側を走る京浜急行の線路を渡ると、18番の東陽院が5分ほどと近い。南に進むと広大な多摩川緑地が広がっている。【写真左】は境内に咲くツツジで、白地に薄紅の縁が特徴である。
境内には紅白模様のツツジが咲く


 
龍王院と寺名の標石
◆龍王院は真言宗智山派の寺院で、関東百八地蔵15番や玉川88ヶ所80番の札所をしている。境内はツツジを始め、いろいろな花が見れる。表通りの都道6号を挟んで向かい側に25番の自性院と26番の正蔵院がある。【写真右】は境内に咲くテッセン。また、春には梅も見頃となる。

札所28番
28番・十一面観世音菩薩


大田区羽田2-26-11

境内に咲くテッセン



札所15番〜21番へ札所29番〜番外へ