札所29番〜番外 東海三十三観音霊場巡り
川崎大師近くの多摩川に架かる大師橋
◆品川区から大田区、川崎市や横浜市に点在する東海観音札所を紹介しています。
 
観蔵院と寺名の標石
◆観蔵院は玉川88ヶ所57番の札所でもある。境内には、サクラ、黄梅、サツキなど花木が見られる。【写真右】は、クチナシの実で、本堂前を中心に沢山植えられていて、クチナシ寺と呼ばれるほどである。寺は環八通りの白山神社より西に入ると閑静な住宅地の中に建つ。更に西に進むと多摩川の土手があり、河川敷が広がる。

札所29番
29番・馬頭観音


大田区西嶺町22-19

境内に群生するクチナシの実の一つ

 

金胎山 東漸寺
横浜市鶴見区潮田町3-114-2


札所30番
30番・聖観世音
東漸寺と「金胎浮図」の扁額
◆東漸寺は、玉川88ヶ所7番の札所を兼務する。寺の境内にはツワブキの群生のほか、黄色のオンシジウム、ホトトギスなど四季を通じていろいろな花が咲き、訪れる参拝者の目を楽しませてくれる。写真左は寺近くに咲くトランペットの群生。寺を北西に進むと広い潮田公園がありその先には鶴見川が流れている。
寺近くにはトランペットが群生している。


 
法禅寺と東海札所の標札
◆法禅寺は、禅寺というが浄土宗の寺院で、旧東海道沿いの北品川にある。本堂の壁面は防火のため、珍しいレンガ作りとなっている。ここから整備された旧東海道をのんびり街角散策しながら南下すると21番の品川寺へと続く。【写真右】は山門左側に建つ石碑で背の高い方は「品川小学校発祥の地」で、左側の低くて角が削れている方が「東海三十三所三十一番」の標石である。他にも戦火や空襲の爪跡が残る。

札所31番
31番・聖観世音


品川区北品川2-2-14

山門前に建つ、古い東海札所の標石(左側)


 


大田区西糀谷1-12-1



札所32番
32番・聖観世音菩薩
安泰寺と寺名の標石
◆32番・安泰寺は天台宗の寺院で、京急蒲田駅より東へ400m程の所にある。本堂は珍しい北向きで扉には菊の紋章が付く。寺の約100m程北側には新呑川が流れ羽田空港前の運河に注いでいる。かつての安泰寺は東京空襲で焼け、その後再建されたものという。【写真左】境内の千両がたくさんの赤い実を付けている。
境内に咲く千両の群生


 
平間寺遍照殿と「金剛山」の扁額
◆平間寺は、通称:川崎大師の方が知られている。【写真上】は大本堂で「遍照殿」の扁額がかけてある。ほかにも多くの伽藍が建ち、広い境内は正に善男善女が数多く参拝に訪れている。また不動堂や聖徳太子堂などもある。ここでは玉川88ヶ所1番や武相28不動1番、東国88ヶ所1番の札所を兼ねている。【写真右】は大山門前から続く参道にあるダルマを扱う店の一つ。

札所33番
33番・救世観音

金剛山 平間寺
川崎市川崎区大師町4-48

参道のダルマ店


 


川崎市川崎区堀之内町11-7


札所-番外
番外・聖観世音
真福寺と「瑠璃光山」の扁額
◆番外札所の真福寺は京急川崎駅東口から700m程東に歩き、第一京浜国道沿いにある。境内の墓地は高さが揃えられていて整然としている。寺は玉川88ヶ所13番と東国88ヶ所2番の札所を兼務する。【写真左】は寺の入口に置いてある寺名入りのタヌキの置物で、愛嬌良く参拝者を出迎えてくれる。手書きの納経では寺の不在があるので、納経帳を預ける方が確実である。
真福寺名の入った大福帳を持つタヌキの焼き物

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