◆秩父地方に点在する 秩父三十四観音霊場と御朱印や御姿などを紹介しています。<p5/5> 札所29番~34番
<本尊:聖観世音>
【写真上】は29番・長泉院と「観世音」の扁額。本堂白壁・柱には数多くの千社札がびっしりと貼られている。本尊は聖観世音。寺は国道140号の荒川上田野地区にあり国道からもほど近い。近くには浦山ダムや秩父さくら湖があり、紅葉シーズンの巡拝も楽しみとなろう。また西側にある清雲寺は枝垂桜で有名で開花時期は大賑わいとなる。
境内にはアジサイの群生やサツキ、スイレン、ウメ、秋は紅葉がある。また寺は、東国花の寺百ヶ寺の埼玉15番札所でもある。参道入口には、笹戸山石札道場の石碑が立つ。

















【写真上】は境内に建つ秋葉堂で
秋葉大権現を祀る

<本尊:如意輪観世音>
【写真上】は30番・法雲寺と「鬼改仏心」の書額。庫裏前には心字池があり、見上げる高台に本堂が建つ。アジサイ、カエデ、サツキ、奥側には竹林と、境内には多くの花木がある。時々ハブも出ると云う。この秩父札所で一番西に位置する。本尊は如意輪観世音。
法雲寺は、国道140号から見える赤い平和橋を渡ると秩父鉄道の白久駅があり、谷津川沿いに1kmほど上がっていくと寺に着く。また秩父十三仏霊場の太陽寺の朱印も管理。近くには荒川道の駅もあり秩父のソバなども楽しめる。
















参道入口立つに石碑で、正面側に
三十番入口、右側に如意輪薩埵とある

<本尊:聖観世音>
【写真上】は31番・観音院と寺名の扁額。駐車場から茶店と仁王門があり、そこからつづら折りの石段と周囲のアジサイを愛でながら、約300段からの石段は、この秩父札所の胸突き八丁とでも言えようか。上がった本堂左手の断崖と上からの滝に暫しの清涼感を頂く。滝の水量は、雨の後の方が見ごたえ有り。納経は本堂右手の庫裏で。本尊は聖観世音。【写真右】の右側は仁王門で、石像としては日本一の仁王尊とされている。またアジサイが石段の下から上まで植えられている。







鹿











写真の左側は土産物店で
営業は不定期、右は仁王門と石段

<本尊:聖観世音>
【写真上】は32番・法性寺の観音堂と「般若堂」の扁額。山門から百段もの石段を上がると本堂前に着く。そこから遠くの高台に、舟型の岩の上に立つ観音が望める。徒歩で約20分の奥ノ院となる。本堂から数分石段を上がると鬱蒼とした木々の中に、舞台のような木組みの観音堂がある。途中に秋海棠が道の脇をおおっている。本尊は聖観世音で別名:お船観音と呼ばれている。【写真右】は、二階に鐘楼がある鐘楼門。寺は東国花の寺百ヶ寺埼玉16番を兼務する。







鹿











二層式の鐘楼門で「般若山」の扁額がある、
門前に「三十二番目」の標石が立つ

<本尊:聖観世音>
【写真上】は33番・菊水寺と「紫竹林」の扁額。法人名は、大櫻山 長福寺と称する。本尊は聖観世音であるが、右の御姿では前に脇侍が立っている。話によると、昔一本の木より3体の聖観音を彫り2体を脇侍としたからだという。今拝観中の観音様は3体の聖観世音の更に前立の聖観音である。本堂内は広い土間になっていて天井も高く外から入ると涼しい。近くには温泉施設や歴史民俗資料館・農園村などもあり、巡拝時の楽しみも増える。
また堂内に掲げられている大きな奉納額は、孝行和讃の図で市の文化財である。















入口参道で右手に開扉記念の石碑が立つ
石畳の両側は桜で開花時期には混む

<本尊:千手観世音>
【写真上】は秩父札所結願寺の34番・水潜寺と「施無畏」の扁額。かつては天台宗修験道だったが改宗により曹洞宗となった。その変遷の中で薬師や阿弥陀を本尊に祀った時期もあったが、現在は千手観音。御姿は中央が千手観音で薬師と阿弥陀が脇侍になっている。参道下を走る県道284号と沿うように流れる日野沢川が流れ、上流は城峯山1038mに端を発し下流は荒川に注いでいる。また日野沢川沿いには、温泉施設や水と緑のふれあい館など地域交流の施設もある。




















参道の石段脇に立つ六地蔵尊、
石段沿いには33観音も並ぶ