−奥多摩新四国八十八ヶ所遍路−

札所21〜25番までを紹介


狭山丘陵の一角に佇む23番の密厳院

多摩湖の東側の狭山丘陵の一角に佇む密厳院と
近くに咲くポピーの群生(所沢市山口)






 21番・虚空蔵菩薩           21番・圓通寺は八王子市月町にある

札所21番 恵日山 圓通寺 <虚空蔵菩薩>

◆21番は、唯一、八王子市にある(高月町)札所で、
奥多摩札所の中で一番南側に位置する。
また、圓通寺は、「関東108地蔵103番」の札所を兼ねる。
すぐ北側を流れる多摩川にかかる東秋川橋を越えると、
あきる野市に入り37番・慈勝寺へと続く。







22番・心月院の大師堂           22番・薬師如来

札所22番 福昌山 心月院 <薬師如来>

◆青梅市御岳1に建つ22番の心月院は、
御岳駅から前の御岳橋を渡り
吉野街道を右に進むと高台に見える。
寺は無住で、朱印は
大師堂内にあり自分で押す。(番号印と宝印のみ)
しかし寺印は別途、畑中の寿香寺で頂ける。







23番・薬師如来          シランが咲く23番・密厳院の大師堂

札所23番 菩提山 密厳院 <薬師如来>

◆密厳院は、
多摩湖の北側(所沢市山口)にあり、周りはのどかな風景が続く。
西側には42番・清照寺や52番・金乗院がある。

23番は開創当時、青梅市柚木地区にあったが廃寺で、
密厳院に移管されたが、この納経帳が出された時には
まだ柚木地区にあった。





24番・新光寺の石仏       24番・虚空蔵菩薩

札所24番 遊石山 新光寺 <虚空蔵菩薩>

◆新光寺は、所沢市宮本町1にあり、
「武蔵野33観音10番」を兼務する。
境内にある露座の石仏群は、この奥多摩24番を含め、
毎年暮れに高圧洗浄され、きれいにされると云う。
上の写真はその高圧洗浄された石仏群。
また、通りの反対側には68番・実蔵院がある。
更に、境内の下には、東川が暗渠となり通っている。






25番・地蔵菩薩          25番の大師堂は小曽木一丁目会館脇にある。 

札所25番 小曽木一丁目会館 <地蔵菩薩>

◆25番の大師堂は、青梅市南小曽木1の小曽木一丁目会館脇にある。
25番は、長らく「海蔵院(ケゾウイン)跡」として紹介されているが、
今はその名を知る人は殆どいない。

因みに、山側の墓所入口にある水桶小屋の水桶には、
「海蔵院」と書いてある事が名残りと言えようか。

その昔、ここに海蔵院という、
根ヶ布地区の天寧寺と法縁関係の寺があった。
ある時、寺は売られ、
その部材は川越に運ばれて別の寺院に利用された。
そしてその跡地の一角に大師堂は建てられた。
のちに跡地には小曽木一丁目会館が建った。
大師堂は、高台にあるため眺望が良い。
寺印は、「津照密寺」写、である。





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