−奥多摩新四国八十八ヶ所遍路−
札所26〜30番までを紹介
境内に一本の大きなタブの木がそびえ立つ。
札所28番、飯能市中山の常寂山 智観寺。
札所26番 原島家 (御岳山) <薬師如来>
◆26番と31番の石仏は、
御岳山にある旅館・原島荘の入口左側に並んで安置されている。
ケーブルカーの御岳山駅より
御獄神社へのなだらかな参道を進むと急坂となり、
脇には樹齢千年の神代ケヤキの大木が参拝者を見下ろす。
せまい参道は坂道の連続で、所々から奥多摩の眺望が楽しめる。
寺印は、「金剛頂寺写」となっている。
札所27番 金華山 長泉院 <十一面観音>
◆二俣尾駅 北西側の高台にある長泉院(青梅市二俣尾4)は、
曹洞宗の寺院である。
寺は無住だが南側の鶴岡宅が自宅(庫裏)。
また、駅から奥多摩橋を渡り、奥多摩街道に出て左に進むと
吉川英治記念館があり、
その先に49番・即清寺がある。
この辺一帯は吉野梅郷と呼ばれ、
時期には電車や車で来る行楽客でごった返す。
左下の寺印は、「神峯寺印」写、となっている。
札所28番 常寂山 智観寺 <大日如来>
◆飯能市中山にある智観寺は、「高麗坂東33観音1番」を兼務する。
周辺には、64番・観音寺、10番・浄心寺もあり、
さらに古い町並みが残る飯能市内散策も面白い。
また、このお堂は2007年4月頃に新築されたものである。
札所29番 水木山 東福寺 <千手観音>
◆札所29番は、所沢市本郷の東福寺に安置されている。
29番は長らく羽村の加藤家にあったが、市の道路拡張工事の為
2017年5月に東福寺へ移され、11月7日、新大師堂の落慶法要が行われた。
また、昭和9年開創時の丸い記念スタンプも残されている。
札所30番 舟底岩付近 (日原鍾乳洞内) <阿弥陀如来>
◆奥多摩町日原にある30番の石仏は、
鍾乳洞内の通称:舟底岩付近に安置され、
「弘法大師学問所」としても案内されている。
お参りしていると、左側に仕掛けられている水琴窟の音が優しく響き、
何とも心が落ち着く。
夏休み等には涼を求めて多数の行楽客が来る。
洞内は通年で10度Cになっていてヒヤッとして気持ちが良い。
近くには、「小川の大滝」などもあり、この辺一帯が
マイナスイオンや森林浴満載のスポットとなっている。