◆新潟県に点在する 越後薬師霊場と御朱印や御姿などを紹介しています。<p5/5> 札所21番〜番外


【写真上】は薬師21番・寶持院と寺名の標札。縁起に寄ると宝持院は、天明7年(1787年)の開山で本尊は大日、薬師、不動の三尊とされる。現在の本堂は、約200年程前の文化文政時代に、北前船で栄えた檀家より寄進された京風の建物となっている。
【写真右】は、本堂内陣正面の床板に描かれた聖観音で、現住職の手書きによるもの。寺は笹口浜集落の東側に位置し、西側には国道116号が走り日本海が一望できる。近くの県道3号を北に6kmほど進めば22番の乙宝寺へと続く。














内陣正面床板に描かれた
聖観世音菩薩像


【写真上】は薬師22番・乙宝寺と「如意山」の扁額。寺は開基1200年を経た古刹である。縁起に寄れば、奈良時代、聖武天皇の勅命によりインドの僧侶と行基菩薩が建てた勅願寺である。
【写真右】は、朱塗りの山門で、それを潜ると右手には国の重文とある三重塔が建つ。この塔は、1619年建立で400年もの歴史を伝える。また山門手前の心字池に建つ弁天堂も県指定の文化財である。他にも多くの宝物があり、本堂内に納められ僧の案内で見聞出来る(拝観有料)。













乙宝寺山門で
重厚な朱塗りの二層式八脚門である



【写真上】は薬師23番・密蔵院護摩堂とその扁額。当寺は米山薬師別当寺で、薬師堂は米山(977m)の山内の尾根(730m)に建ち、周囲の見晴らし良し。ほぼ登山となる。
また江戸時代の創建の護摩堂の彫刻は市指定の文化財。寺のそばには米山百選ハイキングコースの起点がある。
















2つの籠を有する。所用の折には
これらの籠に乗って出かけたようである



【写真上】は薬師24番・般若寺と「医王山」の扁額。本堂前の左手にはかつての重厚な屋根瓦が置かれている。
2004年の中越地震では建物が被害を受け、その後復旧されている。
境内には、一つの石に阿弥陀・地蔵・観音が彫られている三尊像や三十三体観音など多くの石仏が、石の台座の上に奉安されている。
また寺は北陸道の西山ICから1分という近さである。ここから国道116号に出て10分程南下すると3番の十楽寺に続く。






西










境内に奉安の如意輪観音(左)と
阿弥陀・地蔵・聖観音・の三佛像


【写真上】は薬師番外霊場・国分寺と「安国山」の扁額。聖武天皇の勅願により建てられた全国の国分寺の一つで、通称:五智国分寺と呼ばれ、大日・薬師・宝生・釈迦・阿弥陀の五仏を安置する。永禄年間には、上杉謙信により堂宇が整備され、約70を越える御坊を備えた。下の仁王門も1830年代の創建と云われ仁王像も時代を感じさせる。

















三重塔は県指定の重要文化財で、
20年の歳月をかけ建てられたと云う